「生きて帰る」誓いを胸に現場へ 消防学校で卒業式

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  • Опубликовано: 18 сен 2024
  • 県民の命を守る最前線で活躍する消防士。そんな消防士を目指し厳しい訓練に奮闘する初任科学生の訓練と涙の卒業に密着しました。
    「火災指令、火災指令、建物2階、1階部分で火災発生、要救助者2名以上、現場建物密集地帯活動ステージに制限あり」
    益城町の熊本県消防学校。30℃を超える厳しい暑さの中、重さ約10キロの防火服に身を包んでいるのは消防士の卵、初任科生です。臨んでいるのは火事を想定した訓練。全国の消防学校のうち9校しか導入していない、実際に炎や煙を発生させるシステムを活用した実践的な訓練です。消火活動とあわせて、火事の現場で一刻を争うのが人命救助。梯子に通したロープで建物の2階から慎重に要救助者を降ろしていきます。
    熊本県消防学校には今年、消防士を志す18歳以上の55人が入校。4月から厳しい訓練に励んできました。
    眞弓尚也さん最年長の初任科生です。
    「今年で30歳です。元々消防士を志望しておりまして、何年間も受けていたんですけども」
    これまで役場で働いてきた眞弓さん。消防士の夢を諦めきれず、毎年のように採用試験を受験し、ようやく今年合格をつかみ取りました。
    「どんなにきつい訓練や現場に対しても、自分の気持ちにはまず負けない消防士にはなりたいというふうには思っています」
    火事はポンプ車が近づけない場所で発生することもあります。県消防学校では、こうしたあらゆる局面に対応できる能力を培うため、教官の指示に従うだけではなく、自ら考え、仲間と話し合いながら消火や救助といった活動にあたります。取り組む訓練メニューは、年齢・性別を問わず、同じです。
    木下祐衣さん。2人しかいない女性初任科生のうちの1人です。
    「自主訓練の時間とかがあるので、2人で筋トレしたりして負けないように体力づくりを頑張ってます」
    「私は高校の部活の先輩で女性で消防士になった方がいたので、男性だけの仕事じゃなくて女性も出来る仕事だということに憧れたのでなりました」
    県内の志願者数は減少傾向にあり、20年前と比べて半分ほどとなっています。中でも県内の女性職員の割合は3パーセントほどと、かなり低い水準で、女性の活躍をいかに推進していくかは大きな課題となっています。
    「私はやっぱり女性として男性隊員よりも安心感を与えられると思うので女性として傷病者に寄り添って安心感を与えられるような消防士になりたいです」
    消防学校を卒業すれば、第一線で活動にあたらなければならない初任科生。訓練では、教官から厳しい言葉が投げかけられることもあります。
    (木下さん)「事前に想定は分かっていたんですけど、思っていたよりも何倍もきつくて、暑さもあるので服装とかでも体力が奪われてまだまだ体力がたりないなと思う部分がありました」
    15日午前10時半すぎ、県消防学校の卒業式。4月からあわせて800時間以上に及ぶ厳しい訓練を乗り越えた初任科生の姿がありました。あすから消防士として県内11の消防本部に配属されます。
    (眞弓さん)「自分は年齢も上の方ですので、非常に体とかもきついところあったんですけども、全員で乗り越えることができた半年間だったと思います」
    (木下さん)「やっと卒業できるのも嬉しいですけど、所属に帰って初任科で学んだことを忘れずに、もっと成長できるように頑張っていこうと思います」
    地域の安全と安心を守るため新たな一歩を踏み出しました。

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